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エネルギーを制するものが投資を制す- 『TODAY IN ENERGY』( Source:https://www.eia.gov/ )より -


Title:米国の今週の平均ガソリン価格は過去2回の感謝祭に似ている


  1. 米国の家庭が感謝祭と旅行シーズンに備える中、ガソリン価格はここ数年の価格と同レベルである。
  2. 11月25日月曜日時点で米国全体のレギュラーガソリン小売価格は平均して2.58ドル/ガロンで、2018年と2017年それぞれの感謝祭直前の月曜日の価格、2.61ドル/ガロンと2.57ドル/ガロンと同レベルである。
  3. 米国自動車協会(AAA)とIHSマークイットの合同調査によると、今年の感謝祭では5500万人以上の旅行者が50マイル以上走行すると予測される。
  4. このレベルは昨年の感謝祭よりも160万以上多い自動車旅行者数であり、2005年以来で最高かつ感謝祭期間の自動車旅行者数としては11年連続の増加である。
  5. 高い就業率、可処分所得の拡大、強い消費そして記録的な家庭資産等、マクロ経済指標の向上はいずれも昨年より向上しているためAAAとIHSマークイットは2019年の感謝祭の旅行者規模そしてそこからガソリン需要は増加すると予測する。
  6. 直近の短期エネルギー予測で米国エネルギー情報局は同様に今月の平均走行距離は2018年11月よりも1.6%増加すると予測している。
  7. 感謝祭の週の旅行の集中にも関わらず、多くの人々にとって11月の旅行は年間の他の月よりも少ない。
  8. 米国運輸省によると1991年以来 11月の自動車移動距離(VMT)は年平均よりも13%低く、12月から2月の冬季3ヶ月に続き4番目に低い月となっている。
  9. EIAは今年の11月の自動車移動距離もまた比較的低いと予測するが、米国のドライバーの2019年11月における一日あたり走行距離は88億マイルと2019年全体の予測走行距離である平均89億マイルよりもわずか1.8%少ないだけである。
  10. 米国の平均レギュラー小売ガソリン価格は5月の年初来最高値よりも下落している。
  11. その下落は主としてガソリンの前段階である石油価格の下落に同期している。
  12. 世界の原油のベンチマークであり米国のガソリン価格決定に大きく寄与する北海ブレント価格は11月25日時点で62.62ドル/バレルであり5月の年初来最高値よりも16%下落している。
  13. 同様に11月25日時点の米国平均小売ガソリン価格は5月平均よりも10%下落している。
  14. 冬用ガソリン混合物への切り替えや自動車用ガソリン需要の季節的低下等の他の要因も米国平均小売ガソリン価格に影響している。
  15. 地域的な需要供給のバランス、ガソリンの要求仕様そして税制の結果として米国内の小売ガソリン価格には大きな差異がある。
  16. 比較的に余剰精製能力に限界があり、高い燃料州税そしてガソリン製造者によりコストを課す特徴的な製造仕様のため、ガソリン価格は通常西海岸が最も高い。
  17. 11月25日時点で西海岸のガソリン平均価格は3.47ドル/ガロンであり、米国平均よりもガロン当たり0.89ドル高い。
  18. それと比較すると湾岸地域は余剰精製能力があり、低価格投入原油を得やすく、そして燃料州税が低い。
  19. 結果として湾岸地域の平均ガソリン価格は11月25日時点で2.24ドル/ガロンと米国平均よりもガロン当たり0.34ドル安い。
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