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エネルギーを制するものが投資を制す- 『TODAY IN ENERGY』( Source:https://www.eia.gov/ )より -
Title:地域二酸化炭素排出枠のオークション価格が2017年の底値から上昇
- 地域温室効果ガスイニシアティブ(RGGI)は温室効果ガス削減を目的とした米国で最初の義務的市場性プログラムである。
- RGGIは構成する州それぞれの発電部門からの二酸化炭素排出に排出量の限度(キャップ)と削減を目的として北東部10州の間の協調的努力の下、始まった。
- RGGI二酸化炭素排出枠は四半期ごとのオークションで関連する企業やその他の利害関係者に割り当てられる。
- RGGIは2019年12月4日に第46回四半期排出枠オークションを実施し、ショートトン当たり5.61ドルの約低価格で1310万トンの二酸化炭素排出枠が販売された。
- 12月の約低価格は2015年12月以来の最高値をつけた2019年6月と同値であり、2018年12月のショートトン当たり5.35ドルよりも高い。
- RGGIは2009年にコネチカット州、デラウェア州、メイン州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州、ロードアイランド州、ニュージャージー州そしてバーモント州の10州の協調的努力として始まった。
- RGGIはそれぞれの州で二酸化炭素割当量取引プログラムとして行われている。
- RGGI二酸化炭素キャップは発電部門からの地域の二酸化炭素排出割当量であり10州全てのプログラム目標の合計を表している。
- ペンシルバニア州とバージニア州の州議会はRGGIメンバーとして見做されており、ニュージャージー州は2012年に一度脱退しているが2018年に復帰した。
- 初期の段階においてRGGI排出権割当市場は大きな余剰を生んだだめ2012年のプログラムレビューで排出量キャップ削減とその他のプログラム変更が2014年に実施された。
- その年にRGGI各州は2009年から2013年に掛けての繰越分の二酸化炭素割当量へのRGGIキャップに対する2つの調整を公表した。
- それら調整の複合的影響により2020年は2014年に定められた元々の2020年目標である7820万ショートトンよりも5630万ショートトンへと上限が引き下げられた。
- 2020年以降のキャップレベルは後続のプログラムレビューを通じ「Accompany Model Rule Amendments」と「2017 Model Rule」を原則として制定される。
- RGGI各州は費用緩和リザーブ(Cost Containment Reserve,CCR)も設立し、排出枠価格が事前に定められた価格レベルを超過したときにのみキャップに加えてリザーブで備える割当量が販売される。
- CCRは市場メカニズムが予想を上回った排出削減クレジット価格を招いたときのみ利用される。
- 2021年には二酸化炭素価格がショートトン当たり13ドルに達したときにCCRが発動される
- そのトリガー価格はその後毎年7%上昇していく。